この度多くの方にご参加をいただいた『川尻散策古地図スタンプラリー』。
あんぶら太郎の中の人が現地でスタンプラリーに参加してきました◎
スタンプラリー開催期間
2024年2月1日(木)~3月24日(日)
※イベントは終了いたしました。多くの方のご参加ありがとうございました。
今回のスタンプラリーはスタンプポイント10ヵ所中、6ヵ所以上のスタンプゲットすると川尻地区のアンテナショップ『川尻商店 粋』にて、達成プレゼントをもらうことができます。
この日も暖かな春の陽気でスタンプラリーにはぴったりの気候でした。
まずは瑞鷹前の川尻観光パーキングスペースに車を止めてスタート。川尻地区を散策するにはこちらのパーキングスペースがおすすめです。事前予約制なので車で行く方はご予約を忘れずに!
予約はこちら
まず初めは『瑞鷹川尻本蔵事務所』のスタンプポイントから。
瑞鷹株式会社は慶応3年(1867年)創業の酒造業者。当時の建物は現在も事務所として使われていて、中に入ると建設当初の造りがいたる所に残っています。
瑞鷹を出て西に進むと…せっかちな桜の木が1本。ここは『船着場跡』。1596年~1615年に造られたとされている船着場跡は、年貢米の集積地・軍港として機能した熊本藩の重要な港であり、国の史跡に指定されています。周りの桜はまだ咲いていない中、船着場跡で桜を眺めることができました。満開の時期はもっときれいなんだろうな…。西側には九州新幹線と鹿児島本線が走る橋が見え、加勢川の上を新幹線や電車が走る光景はシャッターチャンスです。
さらに西に進むと、今度は『熊本藩川尻米蔵』が見えてきます。ここも船着場跡とならんで国の史跡に指定されている場所です。
江戸時代、藩の年貢米を集積し主に大阪へと搬出する拠点となっていた米蔵は、中に入ると格子状の造りが目に飛び込みます。思わず上を見上げ見入ってしまいました。当時はこの巨大な空間を柱などで格子状に区切り、行政区域ごとに年貢米の納入場所を分けていたそうです。館長によると、日本国内で現存する藩制時代の蔵(御蔵)は、鳥取県(湯梨浜町)で1ヵ所、岩手県(盛岡市)で1ヵ所、そして熊本県で2ヵ所(熊本市川尻と宇土市)の計4ヵ所のみのようです。中でも川尻の御蔵は、1年間で合計20万俵(約1万トン)の年貢米が納入されたとか。実際に訪れてみて、納得の広さでした。
米蔵ではこんなフォトスポットも。ちょっと恥ずかしかったですが、館長さんに言われるがままパシャリ。これはパネルですが、実物の米俵も担いでみることができます。こちらの館長さん、とても詳しく説明をしてくださりとても勉強になりました。詳しい話を聞きたい人は館長さんに声をかけるのも忘れないで。
ここで番外編。
スタンプポイントではありませんが、ずっと気になっていたスポット『公衆トイレ跡』へ立ち寄りました。明治時代に船着場で荷物の積み下ろしをする人たちのために造られたトイレで、船着場と川尻米蔵の間の加勢川河川敷に当時のままの姿で残っています。
今回見にいったのはこの公衆トイレの裏側。この裏側がどうなっているのか、ずっと気になっていたんです。もっとトイレらしい造りを想像していましたが、内側には今のトイレのような造りはなくびっくり。ここにトイレがあったんだろうか…これが当時のままの姿なのだろうか…想像が膨らみます。
さぁ、スタンプラリーのポイントに戻ります。
一番西側のスタンプ地点は『御船手渡し場跡』。船着場跡から約150m下流にあります。ここは軍港としての役目を果たしながら、熊本藩の水夫が住む対岸の御船手との渡し場としても利用されていた場所です。ここでも東側に九州新幹線と鹿児島本線が加勢川の上を走る光景を写真に収められます。
のんびり散策しながらスタート地点まで戻ってきました。今度は北に進みます。
川尻蔵前通りから小路(しゅうじ)を北に入ると見えてくるのは波々道。他では見たことのない、なんとも面白い道が続きます。この波々道沿いの家々では夕方になると紙灯籠が灯ります。
波々道を進み小学校の前までくると次のスタンプポイント。史上最強と称された『木村政彦を育てた道場跡』が見えてきます。木村政彦は大正時代にこの川尻に生まれ、家業の砂利取りを手伝うことで基礎体力を培ったそうです。ここでもしっかりスタンプゲット。
小路を抜けるといよいよ『川尻商店 粋』が目前です。こちらは地元のまちづくり団体が運営しているアンテナショップ。2階には貸切の宿泊施設『川尻 泊』があります。おしゃれな佇まいお店の前で最後のスタンプをゲット。
そして、達成感と共にお店の中に足を踏み入れます。
中には地元産の直売野菜、米、味噌などの特産品が並び、店員さんが笑顔で迎えてくれました。
達成プレゼントは、人気菓子のサクサクキャラポン、ぜんざい、甘酒、わっしょいスカッシュ から選びます。どれにしよう…迷いながらも人気商品のサクサクキャラポンに決めました。キャラメルの甘さが歩き疲れた体に染み渡ります。とてもおいしかったです。
全10ヵ所のスタンプポイントを巡ること約1時間。スタンプポイント以外にもみどころがたくさんの川尻地区を、春の訪れを感じながらゆっくり散策することができました。
やっぱり現地に行って実際の目で見て、匂いを嗅いで、味わうのって大切ですね。また川尻地区がすきになった1日でした。
皆さんもぜひ訪れてみてください。
< スタンプラリーの概要はこちらでご確認ください。>
川尻散策古地図デジタルスタンプラリー
【 リンク集 】
くまもと歴まち360°
いつでもどこでも自由な視点でくまもとの城下町巡りが出来る360°VR動画サイト
https://rekimachi360.com/
くまもと歴まち.com
熊本市では、歴史まちづくりを推進しています。
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