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愛宕街道めぐり地図 制作秘話インタビュー

嵯峨嵐山とくれば、駅周辺や渡月橋を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。でも、嵯峨嵐山の魅力はそこだけではありません。

【ambula map×嵯峨美術大学デザイン学科 観光デザイン領域】産学連携で作成された『愛宕街道めぐり地図』で嵯峨嵐山の魅力を見つけてみませんか。

今回、コギトのデザイナー八島が、『愛宕街道めぐり地図』を企画制作した嵯峨美術大学デザイン学科観光デザイン領域 大学院生 後藤大輝さんにインタビューをしました。

 

後藤さんは今回『愛宕街道めぐり地図』を制作されましたが、改めて出来上がったマップの感想をお聞かせください。

後藤さん
今回制作したマップの制作意図は、愛宕街道全体における観光に興味を抱いてもらうことです。
すごくいいところなのに清滝付近までいくと全然人がいない。人がいない原因は駐車場やお店がないこと。
駐車場がないことがあらかじめ分かっていれば、公共交通機関で現地に向かいゆっくり散策する事が出来ます。
そのうえで、日本人の20代から40代の男女をメインターゲットに設定し、制作しました。

八島
なるほど、愛宕街道を歩いて回ると1時間ぐらいなのでゆっくり散策するにはちょうど良い距離ですよね。
マップを通して愛宕街道に興味を持ってもらうことで、嵯峨嵐山地区の観光分散化にもつながりそうです。

マップの工夫した点を教えてください。

後藤さん
マップのデザインは、とにかくこのマップが愛宕街道の観光に役立つよう、目立つ存在にならなければいけないと思い、メインの色として元気な黄色を採用しました。
また、私は愛宕街道の歴史に魅力を感じていたため、それを伝えるべくなるべく古い地図のような雰囲気が感じられる文字フォントとあしらいを採用しました。
このマップを見て楽しく歩いてもらうために、マップ上にレイアウトする写真は、歩く時の目印となりそうなものおよび街道の空気感が伝わるものを採用しました。

八島
確かに!写真石碑の道標が交差点にバランスよく配置されているので、細い小道も迷わずにたどりつけそうですね。
デザイン観点からの目線になりますが、今回私が面白いと思ったのは、主要な道に影をつけ浮かび上がって見えるように演出していることです。
小さな気遣いなのですが、この観点はなかなか持てないと思いました。

逆に、苦労した点を教えてください。

後藤さん
今回のマップの制作における苦労した点は、街道沿いにあるお寺、お店への取材です。
はじめは大学の研究生の方に助けてもらっていたのですが、その後全て自分でスケジュール管理をしながら、取材をこなしていくのがシンプルに大変でした。
自分が学生であることと、自分が嵯峨野保勝会会長さんのお世話になっていることを生かし、なんとか掲載したいお寺、お店の取材を終えることができました。

八島
桜シーズン~GW頃に取材をされていたので、お寺やお店の取材は人流過多で本当に大変そうだと感じました。
無事インタビューか完了しましたと連絡をいただいた時、ほっと胸をなでおろしました。

その中から、後藤さんがこのマップを見ながら一般の方に訪れてほしいおすすめ情報を教えてください。

後藤さん
愛宕街道のおすすめスポットは、街道が位置する場所が右京区の中でも標高が高いため、眺めの良い場所があるところです。
実は嵐山高雄パークウェイに続く橋から見た標高と、京都タワーの高さって同じなのをご存じですか?
他にも、あだしのまゆ村さん本店から見た景色、二尊院の境内の奥から見た景色などが特におすすめです!

八島
へ~!京都って盆地平地のイメージですが、そんなに高低差があるんですね!知らなかったです。
これまたデザイン的な観点になりますが、ちょっと鳥瞰図っぽく斜めに描かれていて、手前の二尊院のお庭を広く描いているのが奥行きを感じさせて良いと思いました◎


あだし野念仏寺の近くにある、まゆ人形を売っているお店。
まゆ人形はまゆ玉を生かしてつくられており、個性豊かな表情をしています。
 


二尊院は小倉山のふもとに位置するお寺です。
境内の奥には眺めの良い場所があり、ぜひ見てていただきたいです。

今後、『愛宕街道めぐり地図』をどのように活用される予定かを教えてください。

後藤さん
このマップは私の修士課程における作品であるため、これを活用してイベントを開催し、そのイベントを材料として新たな作品をつくりたいと考えています。
開催したいイベントは「マップのツアー企画」です。街道のさらなる魅力を発見する機会にしたいと思います。
また、今回の作品を通じて観光マナーの徹底も図りたいと思いました。

八島
京都は観光が一局集中しているので、分散化につながるようにマップを使えるように発信したいですね。

後藤さん
発信といえば『愛宕街道めぐり地図』が、JR駅構内にポスターとして掲示されることが決まりました(2024年7月度より)
このマップを多くの方に見ていただき、興味を持っていただく事で、観光の分散化を進めるように促したいと思います。

八島
なるほど!素晴らしい(拍手)
愛宕街道では毎年8月下旬の土日で、行燈を使った愛宕街道のお祭り「愛宕古道街道灯し」があるそうです。
2024年は8月24、25日とのことなので、夏の終わりの夕涼みがてら、ambula map片手にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

ここで、担当教授の小畑先生にもインタビューをしてみましょう♪
『愛宕街道めぐり地図』について、出来上がったマップの感想をお聞かせください。

小畑先生
後藤さんが愛宕街道に魅了されるようになってから、地元のいろんなところと親交を深めていて、今ではお正月前の餅つきに呼ばれるレベルになっています。
そんな中で彼が昨年8月に、愛宕街道のお祭り「愛宕古道街道灯し」を訪れた際、観光客がまばらなの見て「あんなに素晴らしいお祭りがあるを知ってもらいたい」と思ったのが今回のイラストマップ企画の出発点です。
彼のような若い人が地域に関わっているのがありがたい、と地元の人が思ってくれているので、そういった根本的な部分が評価されていると思っています。

今後の嵯峨美 観光デザイン科の野望(?)を教えてください。

小畑先生
今年度は別の地域でのambula mapを使った取り組みを予定しております。どうぞお楽しみに!

八島
嵯峨美術大学観光デザイン科と、ambula mapとの産学連携お取組み開始から今年で5年目を迎えます。
小畑先生には、毎回面白い組み立てをご提案いただけていて、本年度のお取組みも楽しみです。これからも何卒よろしくお願いいたします。


嵯峨美術大学は京都市右京区、嵐山に歩と近い立地にあります。


ambula map画面を確認する後藤さん。
 

『愛宕街道めぐり地図』はambula mapで公開中です。
見ているだけで行ってみたいと思わせる素敵なマップなので、じっくり眺めてストーリーを感じ、実際に訪れてください。

関連マップ

愛宕街道めぐり地図

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楽しみ方は無限大。
さぁ、イラストマップを持ってでかけよう。

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