【愛知県小牧市】
◆上街道
上街道(うわかいどう)とは、尾張藩祖徳川義直が木曽の木材を運ぶために整備した街道で、中山道の伏見宿から名古屋城までを結んだ道です。途中、土田・善師野・小牧の3つの宿場が設けられました。
中山道から名古屋城への街道として、別に下街道と呼ばれる中山道の槙ヶ根追分から名古屋城を結ぶ街道がありましたが、こちらは庶民用の街道とされ、大名や役人など身分の高い人は参勤交代等で上街道を通ることを義務付けられていました。
◆小牧宿
江崎善左衛門宗度は徳川義直の命を受け、織田信長が造った小牧山南麓に広がる城下町を現在の小牧宿の位置に移転し、大名らが宿泊する「本陣」や「脇本陣」が設け、小牧宿を整備しました。
宿場町の西側には、有事の際に砦として軍事利用できるよう4つの寺(戒蔵院・西源寺・西林寺・玉林寺)を設け、1623年に宿場の整備が完了しました。2023年は小牧宿誕生から400年の節目の年になります。
◆上街道・小牧宿のみどころ!
小牧宿には宿場町ならではのおすすめスポットがいくつかあります。
小牧宿を通る街道は意図的に曲げられています。これは参勤交代の際に大名同士の鉢合わせを防ぐことや、本陣に泊まる大名などを遠くから見通せなくすることをねらっていると言われています。
また、宿の南にある小牧御殿の一角には1782年に小牧代官所が設けられました。この小牧代官所では年貢の徴収や、宿場町の治安維持、裁判事などを行っており、その管轄範囲は現在の小牧市・犬山市・岩倉市・一宮市・江南市・大口町・扶桑町と広範囲に渡りました。
他にも脇本陣「岸田家」や「屋根神」などが文化財として登録され、当時の面影を伝えてくれています。
上街道の奥ゆかしさを是非この探訪マップで味わってみてはいかがでしょうか。
https://www.komaki-kanko.jp/