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アンブラでまちぶらレポート②
歴史的建造物の宝庫!
京都大学 吉田キャンパスでディープな妄想にひたる旅

久しぶりの散策

前回西宮の街を散策してから早数ヶ月…。寒さに縮んだ身体を動かしたくなりアンブラをぽちっと起動。カテゴリー検索の項目に「大学町散策」なる文字を発見し、検索してみると…。

出ました!天下の京都大学

でも大学って散策しておもしろいのかしら…。薄暗い学生生活を送った筆者にとって、大学とはイケてる若者が幅を利かせるボッチには居づらい場所。一抹の不安を覚えながらも地図を開いてみると、メインキャンパスだけでも見どころがいっぱい。重要文化財もあれば「大学グルメを楽しむコース」なんていう魅惑的なコースも設定されている。

ならば行ってみましょう、京都大学。眺めてみましょう、未来のノーベル賞候補たち!

まるで入学初日のような期待と不安を胸に、ひとり「京都大学 吉田キャンパス」に向かったのでした。

色んな人が、色んな場所に

吉田キャンパスまでは京都駅からバスで約30分、または京阪本線出町柳駅から徒歩約20分。お天気のいい日は出町柳駅から学生の波に乗って歩いて行けば、あっという間に着いてしまいます。

入口の警備員さんに少々ビビりながら中に入ると、あれ、小さな子供とおばあちゃんが遊んでいる。あちらには団体のツアー客も。

シンボルツリーのクスノキ周辺は、まるで公園のような和やかな雰囲気です。

やはり名門といわれる大学は懐が深いと感心しつつも、いまだ他所様の敷地に侵入している気分の拭えない筆者は、“趣味が京大”と豪語する京大の名物広報・播(バン)さんに散策の心得を伺うべく会いに行きました。※1

京大愛にあふれる播さん

「京大って、お越しになってわかったと思うんですけど色々な方が来られるんですよ。修学旅行生にPTAの見学旅行、観光ツアーにも組み込まれたりしていて、外国人の方もたくさんいらっしゃいます。一般の方が入れる施設も多いので、ぷらっと見て歩くだけでも楽しいと思います」

そう話す播さんは、ややお堅い印象のあった京大のイメージを斬新な広報活動で一変させたすごいお方。彼女が初代編集長を務め、今も学内外問わず親しまれている京大紹介サイト「ザッツ・京大」には、仕事を越えた京大愛があふれ過ぎています。

一の質問に十の全力投球で返してくれる播さん

トイレや食事の場所といった基本情報からおすすめスポット、加えて京大のオフィシャルな歴史から非公認のあれこれまで、時折声を潜めながらも熱く語ってくれた播さんのお話を手帳にメモし、いざ散策へ。
ここからはアンブラとメモの2段活用で、京大の魅力をとことん掘り下げていきます!

まずは鉄板の時計台

今回はメインキャンパス内の歴史的建造物をめぐる「ショートスタンダードコース」を中心に散策してみることにしました。アンブラのガイド機能を開き、「ショートスタンダードコース」以外の表示をオフにすると、マップ上のポイントが絞られます。

ピンクのポイントを中心に散策してみる

まずはクスノキと共に京大のシンボルである「百周年時計台記念館」へ。この施設には、一般の人が利用可能な歴史展示室や、グッズを買えるショップ、レストランなどが入っています。

さっそくメモを見ると「歴史展示室に行けば京大の歴史がダイジェストで学べる。建物全体の内装や照明もレトロでステキ。折田先生の胸像も要チェック!」と書かれています。ふんふんなるほど。ということで、まずは歴史展示室へ。

室内は外国人の団体客で賑わっていました。熱心に議論を交わしている(ように聞こえる)英語や中国語が飛び交い、のっけからインターナショナルな雰囲気。もちろん、明治30年創立という京大の歴史資料は日本人にとっても新鮮です。

戦前の下宿の復元なんかもあります

ちなみにメモにあった「折田先生」の胸像がこちら。

折田彦一先生は京都帝国大学の創立にも関わり、現在の「自由の学風」の礎を築いた大変偉い方。学生たちからも時代を越えて長く慕われ、それゆえ胸像には愛あるがゆえのいたずらが繰り返しほどこされ…といったアンオフィシャルな歴史があり、今はここ歴史展示室に鎮座されているそうです。

そしてかつて折田先生の胸像があった場所には、毎年受験シーズンになると “折田先生”が登場するとのこと。伝え聞くところによると、それは“折田先生”であって折田先生ではないらしい…。

どゆこと?とイラッとしつつも気になったそこのアナタ!ぜひWEBで“折田先生”を検索してみてください。京大のディープな一面が垣間見えます。

歴史展示室を出て、さらに建物の中をウロウロ。たしかに照明や窓の作りもレトロな趣があってかっこいい。2階も部屋には入れませんが、長くまっすぐに伸びた廊下はなかなかフォトジェニックです。

妄想に拍車をかけるモダンな建造物

続いて時計台の裏手にある「法経済学部本館」へ。

昭和8年に竣工したこの建物は最初に西側が完成、その後東側を順次増築していったそうです。個性的ながらも主張し過ぎない洗練されたたたずまいは、さながらお洒落を極めた初老の紳士のよう…。

道のど真ん中で妄想モードに突入した筆者の脇を、学生たちはまるで電柱でもよけるみたいに表情を変えずにすり抜けていきます。やけに人通りが多いな、と我に返って振り向けば、そこには春の気配を内側にたたえた桜の木々がずらり。

メモには「食堂やレストランもいいけれど、天気のいい日は生協で何か買ってベンチで食べるのがおすすめ。運が良ければ思わぬ光景に出会うかも!?」と書かれています。この日は残念ながら“思わぬ光景”には出くわしませんでしたが、桜舞い散るこの広場やクスノキのまわりで京大生たちが青春を謳歌しているのだと思うと、想像するだけでときめいてしまいました。

歴史と歴史のミルフィーユ状態や!

「京大のキャンパスは、どこを掘っても必ず何かが発掘される。発掘された成果の一部は構内にある尊攘堂に保管されている」

そんなメモに導かれ、次に訪れたのは「尊攘堂」

洋風のお屋敷。
構内でも異彩を放っている

明治36年に建てられた尊攘堂は、建物自体が国の登録有形文化財。内部は資料室になっており、キャンパス内で発掘された埋蔵文化財の一部が保管されています。

尊攘堂の名前はその名の通り、尊皇攘夷運動に尽力した志士の功績を残すために建てられた先代の建物に由来。吉田松陰の遺墨類をはじめとする当時の資料は、現在は維新特別資料として図書館に収蔵されているそうです。

まさに歴史が歴史を内包するタイムトラベルスポット!こぢんまりとした風貌とは裏腹に、大きなロマンの詰まった建物でした。

ボッチのランチも怖くない

ここで早くも腹の虫が鳴き出した筆者は、再びアンブラのガイド機能を開いて「大学グルメを楽しむコース」のガイドをON。外でのんびりランチも捨てがたいけれど、せっかくだから食堂で京大生気分を味わってみたい!

構内にはさまざまな特色のある食堂が点在。中には本格的なフレンチも

すると中央食堂に「ボッチ席」なるスペースがあるとの情報を発見!おひとり様にも配慮する京大の優しさに感動を覚え、さっそく行ってみることに。

食堂内は結構広く、メニューも丼物からカレー、麺類、定食と幅広く揃っています。お値段もリーズナブル。学生の健康を考慮したバランスの良いメニューばかりなので、近所に住んでいたら毎日でも通いたいです。

散々迷った末に鶏肉と野菜の生姜炒めと豚汁、だし巻き卵、古代米入りご飯を注文し、いざお目当ての「ボッチ席」に着席。※2

一方、グループで食事をしている人々を眺めてみても、その顔ぶれは千差万別。留学生らしき外国人もいればスーツ姿の集団がいたり、教員も観光客も入り混じっての食事風景が広がります。現役の学生たちも特にそれを気にする風でもなく、実に自由な雰囲気です。

ふと、インタビュー中の播さんの言葉がよみがえってきました。
「よく京大の特徴を聞かれるんですが、簡潔に言うのはとても難しいんです。それでもあえて表現するとしたら…、「ひと言では決して言い表せない多様性が京大らしさ」、といったところでしょうか」

京大生は天才肌で変わり者が多い、と安易なレッテルを貼っていた筆者にとって、その時は播さんの言葉がピンときませんでしたが、今ここで感じている居心地の良さこそが、多様性を許容する「京大らしさ」なんだろうな、と妙に腑に落ちた思いがしました。

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※1 この時は事前にアポイント済。急に行って会えるわけではないのであしからず。
※2 メニューは変動する可能性があります。